「また唐突に何言ってんだ?」と言われそうですが、いつもの気まぐれが発動しました。
タイトルの通りですが、「なんかM4で分隊支援火器っぽいもの作ってみたいなー」とか思いついた。
そんなわけだから、M4をベースにした軽機関銃みたいなものを作ろうと思います。名前はそうだな、「M4 軽機関銃」にしよう。
久しぶりに、にわかの電動ガン外装カスタム日記をつけていこうと思います。
今回はフレームまわり(メタルフレームとかアクセサリーとか)を紹介します。
M4 軽機関銃を作るにあたってのウンチクというか保身のための免責事項
はじめに、「M4 軽機関銃」について私の所見(というか保身のための免責事項)をダラダラ書きます。
「M4 軽機関銃」なんて存在するの?
「M4」の軽機関銃(分隊支援火器)と聞いて思いつくのは、
- M4クローンの「HK416」から派生した「M27 IAR」
※ただし種別は「自動小銃」であり機関銃ではない。 - M16/M4を軽機関銃に出来る「シュライク 5.56mm」という改造キット
- 同じくM16/M4を軽機関銃にできるMCR デュアルフィードアッパー(MCR-060)という改造キット
ぐらいですが、実際のところ「”M4ベースの軽機関銃”というのは存在するのか?」と問われると回答に困りますが、恐らく無いと思います。
…銃器メーカー独自モデルとか「シュライク5.56mm」や「MCR-060」みたいな変換キットはあるかもしれませんが、軍隊が正式に採用しているモデルは無かったハズ。。。
もし「あるぞ!!」って人がいたらごめんなさい私が無知でした。教えて下さい。
「ミニミ」があるから作らんでもヨシ!
わざわざアメリカの兵器開発局がカネと時間を浪費してM4ベースの軽機関銃なんてモノを開発せずとも、「ミニミ」ことM249軽機関銃があるわけです。
M249軽機関銃は、
- ベルトリンク給弾なので大量に装弾・射撃ができる(専用の弾帯箱収納時は200発)
- 連射で銃身が過熱したら予備の銃身と交換して射撃を継続できる
…という機関銃なら当たり前レベルの要件を備えており、ここにM4が割り込めるスキはほぼ無い。
強いて言えば「AK-47」と「RPK軽機関銃」の関係のように、マガジンや部品を共有できる点くらい。…だけど、M249もM4やM16用マガジンから給弾できるからこれも差別化には至らず。
…そういったことからアメリカをはじめ、世界各国の兵器開発局が「M4 軽機関銃」なんて車輪の再発明をする理由は無い。
結局いつもの架空銃
「M4ベースの軽機関銃つくるよ!!」と書きながらM4ベースの軽機関銃の存在意義を全否定する意味不明な記事になりましたが、要するに「架空の銃」を作りますよというお話です。
なので、エアガンやプラモデル界隈でたまに見かける「ソレにコレはおかしいだろ」的な内容になるかもしれませんが、ご容赦ください。
…という盛大な保身ここまで。生暖かい目で見守ってやって下さい。趣味ですから…。
まずはフレームとかメカボックスをどうにかしよう
ゴチャゴチャうるせーんだよはよ作れや!!と叱られそうなので、保身はこの辺にして製作に入ります。
というわけでここから先はM4軽機関銃の製作日記(本題)です。
まず今回はフレーム・メカボックス部分から取り掛かります。
メカボックスは東京マルイ製を使用
まずは心臓部となるメカボックス。マルイのVer.2メカボをヤフオクで落札しました。
AR-15(M4)系の電動ガンの外装カスタムをする時、ベースとなるメカボックスはヤフオク等で調達をしています。完成品からメカボだけ取るよりかは安いし、何より安心と信頼のマルイです。
なお、配線はM4等のフロント配線タイプです。本当はリア配線がよかったけどその時は無かった。
フレームはG&Pのメタルフレームを選択
次にフレームですが、今回もG&Pのメタルフレームを選びました。
M4・M16系電動ガンの外装カスタムする時のフレームは「G&P」ばっかり選んでいます。過去に一度だけSPR Mk12 mod1を作ったときにハリケーンを使った以外は全部G&P。
今では私のように電動ガンの外装カスタムを楽しむ人は少ないのか、フレームに限らず有名どころのパーツメーカーがほとんど姿を消し、代わりに得体の知れない中華メーカーが得体の知れないパーツを出しているというのが現状である。
今から15年~20年くらい前だとクラシックアーミー、SYSTEMA、GUARDER、HurricanE、ZEKE、G&G、あとは”SR-15風”フレームで有名(?)なヒダカヤなんてのもありましたね。
とにかくメタルフレームも様々なメーカーから出てたけど、みんな消えてしまった…。切ない。
そんな中でしぶとく生き残っているのがG&Pで、今から15年ほど前に初めて組み込んだ「SEAL TEAM刻印」に始まり、FN M16A4や、M4カスタム日記で作ったM4、M4A1製作日記で作ったM4A1等でも使い続けています。
上の写真の「SEAL TEAM刻印タイプ」は初めて組んだメタルフレームでしたが、上下フレームがひどくガタつく、ピンの穴の位置が合わない、ダミーボルトがキツキツで動かない等、不具合だらけでした。
しかし、それから数年の時を経て品質が改善され、FN M16A4以降のフレームではほとんどガタつきがなく、「おまえ本当にあのG&Pなのか!?」って感動した記憶があります。
単純に他メーカーのフレームが出回っていないというのもありますが、
- 品質が比較的安定している
- HurricanEやSYSTEMA、GUARDERなど古参フレームと比較して安価
- ストック基部が短縮されたバージョンもある
- 小物パーツ(ダミーボルトやカバー、ロックピン等)が付属
などなど、価格、品質、小物パーツの充実といった諸々の観点から「まぁ今はG&Pしか無いわな」とG&Pを選んでいます。
さて、前置きが長くなりましたが、こちらがフレーム。
製品名は「メタル・フレーム for Seal Skull BK」(品番:GP-MEB008BK)で、ストックパイプを装着する基部が短縮されたタイプ。
G&Pのフレームは
- Colt
- ナイツアーマメント(KAC)
- US.Marine(アメリカ海兵隊)
- BlackWater(現・Academi)
といったメジャーな刻印だけでなく、「それどこが使ってんの??」と調べるのに苦労するような刻印まで出してるのが面白い(最近は見かけなくなったのが残念)。
…単に私が無知というのもありますが、今回の「シールズ スカル」もアメリカ海軍の特殊部隊「Navy SEALs」だというところまでは想像できましたが、「シールズってこんなマーク使っとったか?」と迷った。
こちらはフレーム反対側。
NSWC(Naval Special Warfare Command、アメリカ海軍特殊戦コマンド)のエンブレムがプリントされています。
その下にあるSEAL TEAM SIX(シールチーム6)というのはSEALsのチームの1つですが、チーム6は後に独立し、DEVGRUという対テロ特殊部隊に変わりました。
…海軍ひとつ取っても色んな組織があるから米軍はややこしい。
ただ、いずれにせよ注意すべき点は、これはミリタリー刻印であり、Black WaterとかKAC SR-15刻印、あるいは架空刻印のような民間刻印ではないという点。
そいつで軍”非”採用の架空銃”M4軽機関銃”作ろうぜ!ってなるので、察しのいい方は「お前やってることムチャクチャだな…」と呆れながらこの記事を読んでいるに違いありません。
…ただ、それをクチャクチャ言っても始まらないので、
- どこかの国のテロ組織にランボー並に強いヤツがいて
- そいつがDEVGRU隊員から銃を鹵獲して
- 組織が雇っているガンスミスに渡したら軽機関銃にカスタマイズされた
…という、テロリストなら誰でも一度は憧れるような中二病設定で脳内補完していただけると幸いです。
こちらはセレクター周辺の刻印。セミオート/フルオートのM4A1タイプとなっている。
また、SEMIの上にはフルオートシアーピンがありますが、これも別パーツで再現されている。ハンマーピンも同様に別パーツ。
こちらはストックを取り付ける基部。
G&Pのフレームには、このストック取り付け基部が従来の長さの「Aタイプ」と、ストックチューブバッテリー用に短くカットされた「Bタイプ」があります。
今回はBタイプ。
こちらはフレームをロックするピンで、フロント側の「ピポッドピン」。
実物フレームと同じように、抜け落ち防止の加工が施されており、上の写真の位置でピンが固定されるようになっている。
反対側の「テイクダウンピン」も同じように抜け落ち防止加工がされています。
こちらはG&Pフレーム付属の小物パーツ。
- チャンバーブロック
- HOP UPパーツ一式
- ダストカバー
- ダミーボルト
- フォワードアシストノブ
- チャージングハンドル用プラパーツとスプリング
- メカボックス固定用のピン
- セレクターの反対側の穴を埋めるパーツ
…などなど、わりと盛りだくさん。
逆にG&Pメタルフレームの小物パーツセットに付属しないものは、
- チャージングハンドル
- マガジンキャッチ・リリースボタン
- セレクター(レバー、受け金具等)
- ボルトキャッチ
- トリガーガード
といったパーツ類で、これらは別途で入手する必要があります。
以下、別途で購入した小物パーツをご紹介。
チャージングハンドルは「PTS Radian Raptor-LT アンビチャージングハンドル」というのにしてみた
まずは「チャージングハンドル」から。
選んだのはMAGPUL PTS Radian Raptor-LTというチャージングハンドル。
「Radian Raptor」というのは、アメリカのオレゴン州にあるRadian Weaponsという銃器パーツメーカーが提供する「RAPTOR」というチャージングハンドル。
このRaptorチャージングハンドル一種である「LT」シリーズをMAGPUL PTSがエアガン用にリリースしたものと思われます。
ハンドルの上面にはRadian Weapons社のロゴと「RADIAN RAPTOR-LT」というテキストがプリントされています。
また、ハンドルのラッチが両サイドについているアンビタイプなので、利き手を選ぶこと無く快適にハンドルをジャキーンと引くことが出来る。
ハンドルの右側面にはPTSのロゴと「FOR TRAINING AND SIMULATION USE ONLY」というお馴染みの文言が入っています。
チャージングハンドルもGBB用はたくさん出回ってるけど、電動ガン用が少なく(特にスタンダード形状タイプが全然ない)、そんな中で見つけたのがこのPTSのハンドル。
かの有名なMAGPUL PTSでありながら3,000円程度と安いので、こだわる人はもちろん、私のようにこだわらない人にもオススメな一品。
セレクターはG&Pの「M4 セレクター BK」にした
次にセレクターレバーですが、G&Pの「M4セレクター(COP079BK)」にしました。
フレーム右側面の穴を埋めるパーツ以外はこれで一式揃うし、980円と非常に安価でレバーの動きも快調。セレクターレバーにこだわりがなければG&Pのが一番お得だと思います。
…ただこんな事やってると前回の「M4A1製作日記」みたいにG&Pだらけになっちゃうんだよね。
内容は
- セレクターレバー本体
- 受けの金具
- ノブ(金色のパーツ)
- スプリング
…と、先述の通り、フレーム右側面の穴を埋めるパーツ以外はこれで全部揃います。
マガジンキャッチはG&Pの「M16 M4 マルチマガジンキャッチ」
そんでもってマガジンキャッチ。
またしてもG&Pですが、「M16 M4 マルチマガジンキャッチ(GP535)」というアンビタイプのものを選んでみました。
過去に作ったM4系もマガジンキャッチは大半がG&Pで今回も例に漏れずG&Pなんですが、今までと違って今回はアンビタイプのマガジンキャッチを選んでみました。
トリガーガードはG&Pの「ポリマートリガーガード」にしてみた
続いてトリガーガードですが、これもG&Pです。
「ポリマートリガーガード(GP-COP012B)」という名前の通り、ポリマー(ガラス繊維強化ポリアミド)のトリガーガード。
アルミ製のトリガーガードと比べると耐久性は落ちる(ほとんど気にならないレベル)けど、その反面金属ではないので軽い。
軽量化を目指している人や、マルイ純正フレームを使ってる人にマッチしそうなトリガーガード。
内容はトリガーガード本体と、フレームに取り付けるのに必要なピンとイモネジが付属。
トリガーガードはナイツタイプ(SR-15タイプ)。
取り付けてみるとこんな感じ。
フレームにトリガーガードを取り付けるときの注意点は、ピンを通す時にハンマーなどでカンカン叩くのは絶対NG。
そんなことやったら最悪フレームが割れるので、通らないなら無理せずフレームorトリガーガードの穴をヤスリなどで広げて通しましょう。
まとめ
ということで、フレーム周りはこんな感じになりました。
軍が採用したM4ベースの軽機関銃なんて無いのに、使ってるフレームはミリタリー刻印というムチャクチャな設定で、まさにぼくがかんがえたさいきょうのM4軽機関銃です。
ミリタリーマニアからしたら体中が痒くなる企画が始まりました。
銃に詳しい人なら「それはないだろ…」ってなるような内容ですが、私も自覚しています。作ってる時は何も感じなかったけど、記事を書いてるうちにだんだん不安になってきた。
ただ、あれこれ言っても楽しくないので、電動ガンの外装カスタムを楽しんでいるという雰囲気だけ感じてもらえたら幸いです。
というわけで、次回はフロントをカスタムしていきます。