磁石で合体するプラモ「鉄人28号くん」が懐かしすぎて衝動買いした

鉄人28号くん 箱絵 その他プラモ関連

どうもこんにちは。

のんびりネットサーフィンしていたら偶然、『鉄人28号くん』のプラモデルを見つけて「うおぉ懐かしい!!」となり、衝動買いしてしまいました。

そんなわけで今回は衝動買いした『鉄人28号くん』について、キットの内容や組み立てなどを書き綴ります。

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青島文化教材社『初代 鉄人28号くん』

鉄人28号くん 箱絵

こちらが大手プラモメーカーであるアオシマ(青島文化教材社)のプラモデル『初代 鉄人28号くん』。Amazonで取り扱っていたので衝動買いした。

相当古いキットなので箱にも年季が入っています。

そんな箱には「鉄人28号」をかなりデフォルメした絵が描かれており、「あれ? 鉄人28号ってギャグ漫画だっけ???」ってなるほど。

…と思ったのですが、コロコロコミックでは1992年2月から『鉄人28号くん』というギャグ漫画が連載されていたようです。

ちなみに右下にいる男の子は鉄人28号に登場する主人公の金田正太郎で、あの「ショタコン(正太郎コンプレックス)」という単語の元ネタ(犠牲者)となった少年です。

キットの特徴

鉄人28号くん 箱絵3

この鉄人28号くんは腕や胴体、頭などに磁石が使われているのが特徴で、手や胴体を分離させたり合体させるというロボットあるあるなギミックを楽しめます。

合体・分離が手軽にできるので、オレ流ロボット3原則“ロケットパンチ”“合体”(残る1つは自爆)を再現したり、金属に引っつく磁石ならではの遊び方が出来るというもの。作ったらオシマイなプラモとは一味違う。

ご存知だとは思いますが、上述のロボット三原則は私が勝手に「ロボットはこうであるべき」と考えるものです。ロボットからすりゃ迷惑極まりない。

一般的なロボット三原則(ロボット工学三原則)は、SF作家であるアイザック・アシモフ氏が提唱する「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」です。

このような磁石で合体する玩具は色々ありますが、私の世代だと『テツワン探偵ロボタック(1998年)』とか『小さな巨人ミクロマン(1999年)』あたりが直撃します。

そういった世代ですので、本家『鉄人28号(1963年)』とは世代が1つぐらい違います。

鉄人28号くん 箱絵2

箱の側面には鉄人28号くんを使った遊び方が描いてあります。

先述の通り、腕や頭や胴体などで磁石が使われているので、『変形合体』のように空き缶にくっつけて強そうなフォルムにしたり、『メモ合体』のように冷蔵庫に貼り付けておけば重宝する。

また左の『変形走行』というのは、胴体底部についているローラーを利用して鉄人28号くんを自走させることが出来るというもの。古いプラモなのになかなかハイテクである。足いらなくね?

キットの内容

では鉄人28号くんのキットの内容についても見ていきましょう。

パーツランナー

鉄人28号くん パーツランナー

まずこちらはパーツランナー。

全部で3点なのでパーツ数は少なく、ミニ四駆とか作ってた人なら簡単に作れるレベル。

私はこのブログに『模型製作日記』というカテゴリーを設け、タミヤとかドラゴンなどの戦車プラモの製作日記を投稿していますが、それらの圧倒的パーツ量と戦ってきた日々を振り返ると、パーツ数が少なく感じます。

まま、たまにはこういった簡単なプラモで息抜きするのも大事だよね。うん。

シール

鉄人28号くん シール

こちらはシール。水転写デカールじゃなくシール。

鉄人28号くんの目や腹回りのラインはこやつで再現します。

磁石とシャフト

鉄人28号くん 磁石とシャフト

こちらは腕や胴体などに埋め込む磁石と、『変形走行』で鉄人28号くんを自走させるための車輪を通す金属シャフト。

鉄人28号くん 磁石の裏表

磁石は片側にへこみ(くぼみ)があり、裏表が分別できるようになっています。

組み立てる時はこの磁石の向きを気をつけないと『磁力合体』ではなく『磁力分解』になるので注意。

説明書では「へこみのある面 / へこみのない面」といった表記で取り付ける向きをアナウンスしています。万が一向きを間違えたらほじくり出して向きを変えればOK。

両面テープ

鉄人28号くん 両面テープ

なお、そんな磁石は両面テープを使って腕や胴体などに貼り付けます。

ごくごく一般的な両面テープなので、万が一貼り付けをミスった場合はホームセンターに飛んで幅広の両面テープを買えばリカバリー可能。

テープのフィルムは円形にカットされているので、フィルムを剥がして磁石をくっつけたら、ハサミで磁石の外周に合わせてカットすれば楽にテープ貼りが出来ます。

組み立て説明書

鉄人28号くん 組み立て説明書

こちらは組み立て説明書。説明書だけど説明不要なくらいごくごく当たり前のもの。

この説明書とランナーの番号を照らし合わせながら、パーツ(特に磁石)の向きや組み立てる順番に注意しつつ作っていけばいつか必ず出来上がります。

ちなみに使用する工具は素組みならニッパーとヤスリぐらいで大丈夫。

鉄人28号くん 組み立て説明書2

一応、説明書にも遊び方は書いてあります。ここに書いてない遊び方があったら私にも教えて下さい

アンケートハガキ

鉄人28号くん アンケートハガキ

なんとアンケートハガキまで入ってた。

  1. プラモデルはどこで買ったか
  2. 購入した理由
  3. 最近作ったプラモデル・ホビー商品
  4. いま一番欲しいもの
  5. まわりで話題になってること、興味をひかれていること

といったことについて回答します。

今どきアンケートなどインターネット上でチャチャッとやる時代ですが、あえてハガキに記入して切手を貼ってポストに投函というのも、レトロな感じでなかなか乙なものである。

送り先の静岡市流通センター12番3号は現存するので、送れば届くと思います。

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組み立ててみた

ただただキットの中身を紹介するだけでは味気ない。プラモデルは作ってナンボである。

…ということで鉄人28号くんを組み立てます。

先述の通り、組み立てに必要な道具はニッパーヤスリぐらいです。…が、パーツを確実に組み上げたいという人は、プラモ用接着剤を使えばOK。というか私は使いました。

鉄人28号くん 頭の組み立て

まずこちらは頭。

前後のパーツを合わせて、底面に両面テープを貼った磁石をくっつければOK。たったこれだけでロボットの頭が出来るのだ。

鉄人28号くん 腕の組み立て

続いて両腕。

こちらは上腕のパーツを先に貼り合わせて、そいつを挟むように前腕のパーツを組み合わせます。

人間の腕と同じように動くので、可動する部分にタミヤのセラグリスを塗って動きをなめらかにしておいた。しょーもないこだわりである。

鉄人28号くん 下半身の組み立て

つづいてこちらは下半身。

下腹部にあたるパーツも前後の部品を合体させるのだが、脚を左右に動かすためのパーツがあり、これを挟むように取り付けてから前後の部品を取り付ける。

これも可動する部分なので、動きがなめらかになるようにとタミヤのセラグリスを塗っておいた。よくわからない律儀さである。

鉄人28号くん 下半身に頭を合体

なお、下半身に頭をくっつけると箱絵のやつを再現できる。ものすごく弱そう。

鉄人28号くん 回転盤の組み立て

こちらは「回転盤」という胴体の底部に組み込むパーツ。

合体時は磁石の面、『変形走行』させるときはローラーの面を下にするといったギミックを再現する重要な部分。

円形のパーツにシャフトに通したローラーパーツを乗せ、その上から磁石を取り付けるという内容ですが、シャフトが金属なので磁石にくっつきます。わずらわしい。

ローラーもただシャフトに通すだけで固定されないので、乗せるだけでも地味に苦労する。恐らく鉄人28号くん製作で一番の難所だと思う。

鉄人28号くん 胴体の組み立て

こちらは胴体。

先ほどつくった「回転盤」を挟むように前後のパーツを組み合わせ、頭、腕が来る部分に磁石を貼り付け、背中にタンクを取り付けるだけ。

鉄人28号くん 胴体底部

こちらは胴体底面。

下半身と合体させる時は上の写真のように回転盤を磁石がある方にして、走らせたい時はくるっと180度回転させてローラーがある方にします。

こういうギミックは男心をくすぶりますよね。

鉄人28号くん 組み立て完了

ということで、頭、腕、下半身、胴体の組み立てが終わると鉄人28号くんが出来上がります。

胴体部分がマリオに出てくる「ボム兵」っぽいからか、自爆攻撃してくると思えて仕方ない。もし今後の人生でコイツに遭遇したら素直に逃げる。

鉄人28号くん 武器をもたせる

付属の武器をもたせてみる。なんかピコピコハンマーみたいですね。

ちなみに本家「鉄人28号」はミサイルやビームといった内蔵兵器や、剣やハンマーのような武器は使わず、頑丈なボディだけが武器とのこと。なんとも漢らしい…。

なのでこのハンマーは「鉄人28号くん」オリジナルと思われます。

完成!

鉄人28号くん 完成!

最後にシールを貼って完成です。

普段の模型製作でやっている手順と同様に、組み立てが終わってからシールを貼りました。

…んが、今回の鉄人28号くんの場合、黄色い帯状のシールが背中のタンクと干渉するので、組み立てと同時進行でシールは貼った方が良さげ。

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「鉄人28号」を知らないのに鉄人28号くんを買った理由

実を言うと私は「鉄人28号」は観てないので全然知りません。

…にもかかわらず記事のタイトルでは「懐かしすぎて衝動買いした」なんて書きました。

こりゃ一体どういうことかと申しますと、「鉄人28号」が懐かしいということではなく、「鉄人28号くん」というプラモデルが懐かしかったということです。

つまり「鉄人28号くん」のプラモは今回が初ではなく、2個目となります。

父との思い出のプラモデル

1個目を手に入れたのは私が小学校低学年のころ。父が車を買い替えた際に、車屋さんからこの「鉄人28号くん」のプラモデルを特典でもらいました。

この頃はまだプラモデルを作ったことがなく、プラモを趣味としている父と一緒につくったもので、磁石で手や頭が分離するというユニークな鉄人28号くんに没頭していました。

今は亡き父との思い出の1つです。懐かしい。

「カチョー」と呼んでた

なお、「鉄人28号」を全く知らない私は、この鉄人28号くんを「カチョー」と呼んでました。

マリオRPGのカチョー
マリオRPGに出てくる「カチョー」

カチョーというのは、当時ハマってたスーファミのゲーム「スーパーマリオRPG」の終盤に出てくる敵キャラ。

青くてズングリムックリな外観や、手に武器を持っている姿がどことなく似てるなーと、子供心ながら思ったのです。

鉄人28号くんもハンマーで攻撃したり「ばくだんゴロゴロ」とかやってきそう。

懐かしいプラモデルでした

完成した鉄人28号くんを眺めたり、手や頭を分離させたり合体させるといったアクションをしていると、当時を思い出します。

小学校低学年だった当時の私もコタツで丸くなりながらこの鉄人28号くんで遊んでいました。合体が出来るロボットが好きでした。

なお、完成した鉄人28号くんはデスクに置いて、気が向いた時に手や頭を外したりつけたりして遊んでたりします。これがなかなか楽しいのである。

ちなみに「鉄人28号くん」は他にもいくつか種類があるようです。興味のある人は集めてみてはいかがでしょう。

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