今まで模型製作日記と題してドイツ戦車のプラモを作ってきましたが、戦車とか対空戦車ばかり作っててちょっと飽きてきたので、風変わりなヤツを作ってみたいなと思い、色々探してました。
そして見つけたのがトランペッターのGeshützwagen Tiger für 17cm Kanone 72[Sf]、通称:グリレ17。ドイツが大戦末期に作ろうとしていたバカでかい自走砲です。
これからこのグリレ17を作ろうと思いますが、「そもそもグリレ17って何よ? ゴルゴ13の親戚?」という人もいると思うので、
- トランペッターのグリレ17のレビュー
- 実物車輌のグリレ17の大雑把な解説
について書いてみました。
トランペッター「グリレ17」レビュー
冒頭にも書いた通り、次の模型製作日記のお題は、トランペッターのグリレ17です。
キットの名前を見るとGeshützwagen Tiger für 17cm Kanone 72[Sf]とあり、直訳すると「17cmカノン砲 K72搭載型 ティーガー自走砲」みたいな感じになります。
「じゃぁ”グリレ17″という名称はどっから来たんだよ」となりますが、上述の呼び名とは別にWaffenträger Grille17(兵器運搬車 グリレ17)とも呼ばれていたようで、ここから「グリレ17」が来ています。
キット名にTiger(ティーガー)とあるように、キングタイガーをベースに計画された試作自走砲で、巨大なカノン砲17cm K72(Sf)を搭載するため、キングタイガーよりも車体を延長しているという。
つまりキングタイガーよりでかい自走砲って思っとけば大丈夫(安直)。
箱の段階で既にキングタイガーよりでかい
ムチャクチャ時間がかかったドラゴンのキングタイガーとトランペッターのグリレ17の箱を並るとこんな感じ。キングタイガーが小さいのではない。グリレの箱がでか過ぎるのである。
箱の大きさはもちろん、デカデカと描かれたグリレ17が圧倒的な存在感を醸し出してる。まぁ実際、車体も搭載砲もキングタイガーより大きいのだから当然だけどね。
車体シャーシもでかい
箱を開けて中身を確認します。
まず最初に手に取ったのは車体シャーシ。戦車プラモではよくある”バスタブ形状”で、ここにサスペンションやら転輪やらをつけていきます。
これだけなら「まぁいつものヤツだな」と、何の変哲もないように感じるのですが…
横に”キンタ”を置くと事情が変わる。なにこれでけェ。
先述の通り、グリレ17という子は搭載する17cmカノン砲があまりにデカいので、キングタイガーの車体よりも更に延長し、転輪も片側9個から11個に増やしたというものです。
キンタの転輪が直径80cmなわけですから、2個増えれば単純に+160cmとなりJKひとり分くらい伸びたわけである。実際はもっと伸びているはず。
ついでに「超重戦車」カテゴリに入る「E-100」をベースにした対空戦車「E-100 対空戦車」も横に並べてみる。長さだけならグリレ17の方が長い。
ちなみに、グリレ17に搭載する17cmカノン砲こと「17cm K18」は、戦車砲「17cm KwK」としてE-100への搭載も計画されていましたが、大きすぎるので戦車型のE-100ではなく固定式戦闘室タイプの「E-100 駆逐戦車」に搭載する予定だったとのこと。
「E-100 駆逐戦車」のキットはアミュージングホビーやトランペッターから出ているので重戦車マニアは作ってみよう。というかいつか作りたい。
車体下部が長いのは良しとして、じゃぁ車体上部はどうなのかと聞かれると、上の写真のようなランナーがあります。
左下の大きいパーツは車体の前方に来るパーツというのは、だいたい想像できます。
この車体上部前面パーツをよく見ると、操縦室の後ろに吸気・排気グリルがあります。車体中央から後方にかけて固定戦闘室を設ける関係で、機関室は中央へ引っ越しするわけです。
こちらは戦闘室に関するパーツランナー。
目立つのは両端にある台形状のパーツ。これが戦闘室を覆う側面装甲板です。グリレ17は図体はやたらデカいですが、装甲は最大で30mmと意外と軽装甲。
最前線で殴り合う戦車と違って、グリレ17含めた自走砲の多くは後方支援車輌ですから、そこまで重装甲にする必要は無いわけです。
また装甲板だけでなく、装甲板をつないでおく支柱のような細長いパーツも散見されます。へし折らないよう注意しなきゃ。
履帯はベルト式が付属
こちらは付属の履帯。ベルト式の接着できる履帯です。
グリレ17の履帯はキングタイガー用が使われていますが、形状からして1944年11月頃に採用されたシングルリンク式の「Kgs73/800/152」タイプ。
Amazonのレビューによると、グリレ17付属のベルト式履帯はキツいとあり、転輪に取り付ける時に引っ張りすぎて遊動輪の軸を折ってしまった方もいるようです。
また、ベルト式ですから履帯の「たるみ」を表現するのに工夫が必要です。
ベルト式履帯が嫌な人は…
「戦車」なら中が見えないので、車体にピアノ線を通して履帯を押さえる方法が使えますが、今回は内部も丸見えの自走砲なので、この方法が使えずちょいと厄介。
そのため、アフターマーケットでキングタイガー(後期履帯)の連結式履帯や、モデルカステンの可動式履帯を買って使う人もいます。
しかし、グリレ17はキングタイガーより車体が長い関係で、オプションで履帯を使う場合は2セット必要です。
高価な可動式履帯を2セットも買うなんて豪華すぎてオラにはできないゾ…。
そんなグリレ17履帯難民にオススメなのが、フリウルモデルのグリレ17用の金属履帯。
キングタイガー用ではなく、ちゃんとグリレ17専用だから枚数の心配はないし、何より金属履帯なので質感バツグン。グリレ17の存在感を足元からバク上げすること間違いなし。
…ということで金属履帯も買っちゃいましたが、金属なのでそこそこ重たいです。可動式や連結式は作ったことあるけど、金属履帯はどうするんだろね。ちょっと楽しみ。
あと、誤って足に落とさないよう注意しましょう(経験談)。
17cmカノン砲 K72(Sf)
こちらは砲身関連のパーツランナーで、砲尾や尾栓などもついてますが、特に目を引くのは極太の砲身パーツ。
元ネタは「17cm K18」という重カノン砲で、先輩である「21cm Mrs 18」より口径・威力は小さいものの、射程距離は29,000m以上と、ソ連の「ML-20 152mm榴弾砲」や「A-19 122mmカノン砲」を大きく上回る優れたカノン砲でした。
参考までに独ソの砲のスペックを羅列すると以下の通り。射程はもちろん、初速や重量も勝っております
名称 | 口径 | 射程距離 | 初速 | 重量 | 総生産数 |
---|---|---|---|---|---|
17cm K 18 カノン砲 | 173mm | 29,600m | 925m/s | 17,520kg | 338門 |
21cm Mrs 18 | 211mm | 16,725m | 550m/s | 16,700kg | 711門 |
ML-20 152mm榴弾砲 | 152mm | 17,230m | 655m/s | 7,270kg | 6,884門 |
A-19 122mmカノン砲 | 122mm | 20,400m | 806m/s | 7,250kg | 2,926門 |
しかし、23トン(牽引時)という大重量なのと、砲自体が高価だったということで生産数は338門と、ソ連の4桁生産と比べるとかなり少ない、ドイツあるあるなカノン砲です。
何にせよ、巨大なカノン砲だけあって、キングタイガーの8.8cm KwK43やヤークトティーガーの12.8cm PaK44砲よりでかい。あまりにでかいので艦砲と見まがうほど。
砲身そのものは、実物は2分割構造なのに対し、プラモではさらに横に分割されて4分割構造となっております。合わせ目消すの大変そう…。
その極太砲身の先についているが、これまた特徴的な形状のマズルブレーキ。
従来のドイツ戦車のマズルブレーキといえば、側面に穴が空いているタイプが多いですが、こちらは12.8cm PaK44みたいに、外周にたくさん穴があいています。
何にせよ主砲がデカいだけにマズルブレーキも大きいので手を抜くとアラが目立ちそうです。
…なにやら細かいパーツと細長いパーツがいっぱいありますね。
どうやら17cmカノン砲の砲尾やら砲架といった周辺のパーツのようです。あれだけデカいカノン砲ですからね、支える砲架もダイナミックなものになるでしょうし、パーツ数も多くなるでしょう。
………なんかオラ、フラックワーゲンのトラウマが蘇ってきたゾ。
転輪とかはティーガーと同じ
こちらは転輪やサスペンションなどがひっついたランナー。3つあります。
「キングタイガー」をベースにしているということで、履帯だけでなく、転輪や起動輪などもキングタイガーのパーツを流用しています。
でもグリレ17はキングタイガーよりも車体が長いので、天鱗の数はキンタが片側9個に対し、グリレ17は11個という整備士&モデラー泣かせなヤツです。
デカールは国籍マークが2つのみ
こちらはデカール。国籍マークが2つのみ付属。
グリレ17は車体の試作が1つ完成しただけで実戦投入はされておらず、その試作も侵攻した連合軍に差し押さえられたので、砲塔番号とかは存在しないはずです。
なので国籍マークだけというものです。むしろ国籍マークすらナシでも良いぐらい。
…が、あえて”if車輌”として、「量産化」された場合の番号やマーキング(砲身のキルマークなど)を妄想で再現してみるのも試作車輌の面白さというものです。
吸気・排気グリルのメッシュはエッチングパーツで再現
こちらはエッチングパーツ。
円形および長方形のメッシュパーツは、車体中央機関室にある吸気・排気グリルのメッシュカバーだとすぐわかります。
残りのエッチングパーツは機関室に使われるようです。
説明書を見ると…
こちらは付属の説明書。
戦車プラモの説明書といえば”縦長”が多いですが、こちらは横に長い説明書でした。…どうでもいいですが、ちょっと斬新だなと思いました。
言語は中国語と英語だけですが、ざっと目を通した限り難しい表記はなかったので、英語が苦手な人でも大丈夫。たぶん。
ペラッとページを2つめくってみると、足回りの組み立てについて描かれています。
さすがサスペンションや転輪など大量のパーツが使われる足回りだけにゴチャついてますが、それでもドラゴンの説明書に比べると読みやすいレベル。
えっ、ちょっと待って、何これ………
どうやらこれはエンジンのようです。
今回のトランペッターのグリレ17は”ガワ”だけでなく、エンジンやトラッスミッションといった車体内部も再現できるようで、ちょっとしたインテリアモデル仕様となっております。
組み立てに関しては、ひたすらパーツを取り付けるだけなのでコツコツやれば良いですが、問題はインテリアの塗装です。
外装は何度も塗装してきたので配色はある程度わかりますが、内装、特にエンジンとかトラッスミッションなんて初めて着手するシロモノですから、どんな色で、どうやって塗装すべきか悩みます。
何より、”組み立てが全部終わってから塗装する派”である私にとって、組み立てながら塗装というのはどうなるのか…。
色んな意味で内装が気になる今回のグリレ17です。
他のモデラーさんの作例を参考にしながらやるしかなさそうですね。
塗装例では光と影の迷彩を再現
こちらは塗装例が記載された紙。
大戦末期の戦車ということで、形がクッキリした3色迷彩の上に斑点が描かれた『光と影の迷彩』とか『アンブッシュ迷彩』と呼ばれる迷彩パターンとなっています。
キングタイガーとか駆逐戦車で見かけるパターンですね。
しかし、グリレ17は大戦ド末期に試作が完成したものなので、あえて迷彩塗装はせず、オキシトロート(オキサイドレッド)単色というのも面白そうです。
スプリングが無い!?
その他、説明書を見ると「スプリング」が2つ付属するようです。
どうやらこれはグリレ17に搭載した17cmカノン砲を、地上に設置するときに展開される砲座のギミックに関わってくるようです。
…んが、説明書にスプリングの記載があれど、箱の中にスプリングが入っていません。
ランナーの袋や箱の隙間、開封時に落とした可能性もあるので部屋を隅々まで探してみましたが、見つからず。こんな大きなパーツを紛失するはずもなく、最初から入っていなかった可能性が濃厚。
なので購入したショップにその旨を相談したところ、別途で配送してくれるとのこと。…助かった。
スプリング、ちゃんと届きました
その後、1週間後くらいしてからスプリングが届きました。嗚呼、良かった。
ドイツの自走砲「グリレ17」とは
ということで、トランペッターのグリレ17のキットの内容について紹介しました。
ここから先は実物車輌のグリレ17について簡単にご紹介します。
なお、グリレ17に関するスペックは、書籍やWikipediaなど様々な媒体を参照して記載していますが、試作車輌ということで情報が少ないのか、媒体によって数値にバラつきがあります。
そのため、数値は目安として捉えて頂けると助かります。
グリレ17のスペック
全長 | 13m |
---|---|
幅 | 3.27m |
全高 | 3.15m |
重量 | 58t |
装甲 | 車体前面:30mm 側面・後面:16mm |
エンジン | マイバッハ HL230P30(700hp) |
最大速度 | 45km/h |
武装 | 17cm K72(Sf) 7.92mm MG34 |
乗員 | 7~8名 |
グリレ17の開発経緯
1941年から始まった独ソ戦以降、ドイツ軍は自走砲不足に悩まされており、様々な自走砲が開発されました。
自走砲は小銃弾に耐える程度の防御力があれば良しとされ、既存の戦車を流用するもので、ヴェスペ、グリレ15、フンメル、その他様々なタイプの自走砲が生まれました。
さらに1942年には前線部隊の要望にこたえるべく、大口径砲を搭載した自走砲の開発が決定しました。
しかし搭載する砲を大きくすると当然ながら車体も大きいものでないとダメで、当時のドイツにおいて最大の戦車だった「ティーガーI」を流用する予定でした。
様々な大砲の搭載が計画された
このティーガーをベースとした自走砲には、重カノン砲である 「17cm K72 Sf」をはじめ、「21cm臼砲 Mrs 18」や「30.5cm 臼砲」、さらには「42cm 臼砲」など、様々な砲が候補として挙げられました。
しかし、これら”ティーガー自走砲”は開発が中止となります。理由としては設計が複雑過ぎるとか、搭載する砲が確保できなかったという説があります。
キングタイガーをベースに開発が再開
次に車体をキングタイガーこと「ティーガーII」の車体をベースとした自走砲の開発が1942年6月に決定します。
これら自走砲はクルップ社が開発担当となり、17cmカノン砲搭載型は「Gerät 809」、21cm 臼砲 Mrs18搭載型は「Gerät 810」として開発が進められました。
50口径の17cmカノン砲は砲身長が約8.5mで、あの「ヤークトティーガー」の55口径 12.8cm PaK44(砲身長:約7.04m)よりも長いため、砲を収めるために車体はキングタイガーのものより延長され、転輪も2つ多い片側11個となりました。
しかし、キングタイガー車体を延長した「ヤークトティーガー」と違い、グリレ17の車体は全くの新規設計とのことです。
巨大なカノン砲を搭載するとか、中央に機関室を持っていく設計上の事情とかで「流用」するより新規の方が手っ取り早かったのでしょうか?
そんなグリレ17の装甲は車体正面30mm、側面および後面が16mmと軽装甲のため、キングタイガー(69.8トン)より大きいわりに重量は58トンと軽くなってます。
自走砲の一種である『ヴァッフェントレーガー』
先述の通り、グリレ17は『Waffenträger Grille17』とも呼ばれています。
このWaffenträger(ヴァッフェントレーガー)とは「兵器運搬車」みたいな意味合いを持つ、大戦末期に開発された自走砲の一種です。
当初のヴァッフェントレーガーに要求された仕様は、従来の自走砲と同様に移動・射撃が出来るのに加え、
- 旋回式の砲塔を備え360度回転が出来る
- 砲を積み下ろして地上設置型砲として転用出来る
…という、なかなか贅沢な仕様でした。おまえら敗戦濃厚って認識あんのかコラ。
そんなワガママトレーガーを実現したのが、砲塔を地上に設置するためのクレーンがついた「ホイシュレッケ」でした。
…しかし、このホイシュレッケも拘りまくった構造のせいか、やたら資材食うし、戦車の生産を混乱させる懸念も出るし、挙句の果てには実用性がないという虚しすぎる結果となり、量産化はされませんでした。
その後、ヴァッフェントレーガーは仕様が見直され、車上での射撃(つまり積み下ろさない)が前提となり、対戦車戦闘に用途が絞られ、「8.8cm PaK43」に機動力を持たせた簡素な自走砲となりました。
しかしグリレ17は、(固定式戦闘室であるがゆえに)車載時は砲は旋回しないものの、砲を地上に設置することが可能で、設置後は旋回式の台座によって全周囲射撃が可能でした。
「グリレ17」は正式名称ではないので注意
このブログでは「グリレ17」と呼んでいますが、これは開発現場の人達がそう呼んでいただけで、非公認の名称となります。
実際はどう呼ばれてたんだよと言われますと、これまた色んな呼び方があったようで、先に書いたように『Geshützwagen Tiger』とか、『Waffenträger Grille17』などと呼ばれていたようです。
しかし、いずれも正式名称ではなく「便宜上そう呼んでいた」的なものみたいなもので、あまり深く考えたりせず、「グリレ17」と呼ばせてもらっています。あるいはGeshützwagen Tigerとか。
先述の通り、車輌は未完成で正式名称がつけられること無く終わっているため、現場の人が間違えないようにつけた仮称みたいなものだと思われます。
我々風に言うなら”田中さん”のことを「顔にでっけぇホクロのあるオッサン」と呼ぶようなもの(?)。
チェコの自走砲「15cm自走重歩兵砲 グリレ」とは関係ない
チェコ産の軽戦車『LT-38』をドイツが接収して『38(t)戦車』として大戦初期に活用しましたが、この38(t)戦車の車台に歩兵砲である「15cm sIG15」を乗っけた自走砲「15cm自走重歩兵砲 グリレ」があります。
「グリレ」とあるためグリレ17と関係ありそうですが、こちらはチェコのBMM社で作られた(グリレK型からはアルケット社も支援)自走砲であり、クルップが作ってたグリレ17(およびグリレ21)とは無関係です。
同じ名称を使うことは現場の混乱を招くため非推奨でしたが、開発現場では「グリレ17」と呼んでいたそうです。
「Geshützwagen」と「Selbstfahrlafette」の違いがわからん…
Geshützwagen(ゲシュッツワーゲン)は『自走砲』という意味で、Waffenträger(ヴァッフェントレーガー)は英訳するとウェポントレーラー、つまり『兵器運搬車』となります。
ただ、Selbstfahrlafette(ゼルプストファールラフェッテ)も自走砲と翻訳されるようで、「Geshützwagen と Selbstfahrlafette の違いってなんだ???」…と、この”Geshützwagen”という単語を見てずっと疑問を抱いてました。
気になったので「Chat GPT」で聞いてみたら、以下のように答えてくれました。
第二次世界大戦中にドイツで開発された自走砲において、「Geschützwagen」と「Selbstfahrlafette」は基本的に同じ種類の車両を指す異なる呼称ですが、微妙な違いがあります。これらの用語は一般的に、自走砲や装甲車両における異なる概念や設計思想を指し示すために使用されました。
1.Geschützwagen(ゲシュッツワーゲン):
・「Geschütz」は砲を意味し、「Wagen」は車両や車を指します。したがって、「Geschützwagen」は文字通り「砲車両」を意味します。
・この用語は通常、自走砲や駆逐戦車のような、車体に大砲を搭載した装甲車両全般を指すために使用されました。具体的な車両の種類や機能には言及しておらず、比較的一般的な表現です。
2.Selbstfahrlafette(ゼルプストファールラフェッテ):
・「Selbstfahrlafette」は、「自走砲台」や「自走砲車両」を指す言葉です。
・この用語は、特に大口径の砲を搭載し、その砲塔や砲身を車体上に配置した自走砲を指す場合に使用されます。つまり、砲塔のある自走砲を示す場合に「Selbstfahrlafette」が使われることが一般的です。
簡潔に言えば、「Geschützwagen」は砲を搭載した車両全般を指し、その中で特に砲塔を備えた自走砲を指すときに「Selbstfahrlafette」が用いられます。ただし、これらの用語は一般的な指示に過ぎず、具体的な車両や兵器の名称には関与していないことに留意する必要があります。
次回から製作スタート
冒頭にも書きましたが、私がプラモデルを始めたばかりの頃は「対空戦車」ばっかり作っており、その後は通常の「戦車」を作ってきました。
その対空戦車にせよ戦車にせよ、メジャーな車輌や個人的に作りたいな~と思ってたものを作ってきました。4号(対空)戦車とかティーガーとかですね。
そういった、メジャーなところを作ってくると、今度は逆に”ちょっと変わったヤツ”を作りたいと思い、先に完成したフラックワーゲンをはじめ、「自走砲」に手を出した次第です。
で、自走砲なら自走砲で無難にタミヤのフンメル後期型あたり選んでおけば良いものを、なにをトチ狂ったかグリレ17を選んだわけです。選んだ理由? デカイから。
…というわけで次回からこのグリレ17を作ります。苦労しながら。