オストヴィントの主砲「3.7cm Flak43対空機関砲」を組み立ててみた

オストヴィント 給弾トレー4 オストヴィント

ここ最近少しずつ暖かくなってきていましたが、今日は生憎の雨だったせいでまた少し肌寒く感じました。

こんな寒い日は外に出ずに部屋にこもってプラモデルを組み立てたいと思いますので、なんだか久々な気がする「4号対空戦車 オストヴィント 」の組み立て日記を書き綴ります。

今回は主砲の「3.7cm Flak43」をつくっていきます。

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3.7cm Flak43 対空機関砲を組み立てます。

車体部分の組み立てがほぼ一通り終わりましたので、今回からはオストヴィントの武装である「3.7cm Flak43 対空機関砲(以下Flak43)」を組み立てていきます。

「3.7cm Flak43 対空機関砲」とは

3.7cm Flak43に関しましては、このシリーズの一番最初の記事でもチラッと紹介しましたが、もう少し詳しく説明すると、3.7cm Flak43はドイツのラインメタル社が開発した対空機関砲です。

3.7cm Flak43 対空機関砲
3.7cm Flak43 対空機関砲 via : 3.7 cm Flak 43 Walk Around

使用する砲弾は3.7cm(37×263mm.B)で、同じ高射砲に分類されるマウザー社の「2cm Flak38」よりも射程が長く、1発の破壊力も格段に向上しました。

ちなみにマウザー社の2cm Flak38を4連装にしたものが、魔の四連装こと「2cm Flakvierling38」で、ヴィルベルヴィントやメーベルワーゲンの初期型に搭載されてました。

この3.7cm Flak43は、それ以前のモデル(3.7cm Flak18/36/37)をさらに改善したもので、新しいガス圧作動方式により、従来まで80~160発/分だった発射速度が、150~250発/分まで増えました。

また、従来は1,544kg(Flak36/37)だった重量が、Flak43では1,247kgとなり、軽量化にも成功しています。

3.7cm Flak43を組み立てます

オストヴィント 説明書 14番

さて、おおまかな説明をしたところで、Flak43の組み立てに入ります。

今日は14番目の工程です。

Flak43本体の組み立て

オストヴィント Flak43の組み立て

こちらがFlak43の銃身~機関部となるパーツです。ここに小さいパーツを取り付けていきます。

オストヴィント Flak43の組み立て2

説明書やパーツの接点を注意深く確認しながらパーツを取り付けていきます。

オストヴィント Flak43の組み立て3

機関砲の後部にもパーツをペタリ。

オストヴィント Flak43の組み立て4

後部右側面にレバーのようなパーツを取り付けます。

説明書によると、このパーツは接着しないとのことなので、パーツの形状に合わせて穴に差し込むだけの状態となってます。

オストヴィント Flak43の組み立て5

接着しないので傾けたりすると当然ポロッと取れます。なのでセロテープでパーツが落ちないように保護。

オストヴィント Flak43の組み立て6

左側面にも。いきなり接着するのではなく、どうやって取り付けるのかをしっかり確認してから接着剤を塗って貼り付けます。

オストヴィント Flak43の組み立て7

こんな感じにペタッと。

給弾トレーの組み立て

オストヴィント 説明書 給弾プレート

続いて、給弾トレーを組み立てていきます。

3.7cm Flak43は、2cm Flak38のような「マガジン」ではなく、8発のクリップに固定された砲弾を、給弾口につながるトレーの上に乗せて装填します。

で、説明書を見るとこのパーツもどちらか選べとおっしゃる。

オストヴィント 給弾プレート 2パターン

写真をぱっと見た感じ、単純に給弾トレーが長いか短いかの違いで、短い方にはトレーの上に次装填するための砲弾を置くスペースみたいなのがあります。

オストヴィント 3.7cm Flak43 給弾トレーの裏側

どっちのトレーを使おうか迷っていたので、Flak43を製造しているラインメタル社のエンジニアに相談してみたところ、「トレーが長いと弾をたくさん乗せられるからいいぞ!」と言うので長い方を選びます。

ということで選択した長い方の給弾トレーの裏側に小さいパーツをペタッと取り付け。

オストヴィント 給弾トレー2

その上に砲をポンと置いてみる(まだ接着はしてません)。

オストヴィント 給弾トレー3

もう一つ横に乗せてみます。最大で16発分乗せられるみたいです。

なお、トレーや砲弾は後に塗装をするので現時点では接着はしていません。

オストヴィント 給弾トレー4

給弾トレーをFlak43本体に取り付けます。早くも機関砲っぽくなってきました。

操砲ハンドルの組み立て

オストヴィント 説明書 操砲ハンドル

続いて、機関砲や砲塔を上下左右に動かすハンドルを組み立てます。

オストヴィント 操砲ハンドル

こちらも特に難しい組み立てではありませんが、ゲートなのかパーツ形状なのか分かりづらい箇所があるので、説明書を見ながら慎重にカットしていきます。

砲手席の組み立て

オストヴィント 説明書 座席

その次は座席をつくります。

オストヴィント 座席

ハイ、出来上がり。

イスの背もたれを取り付ける細いパイプ部分がちょっとだけ手こずりましたが、それ以外では特に難しい作業はありません。

排莢口周辺の組み立て

オストヴィント 排莢口

続いて、給弾トレーの反対側にある、殻になった薬莢が排出される排莢口の周辺のパーツを組み立てします。

オストヴィント 排莢口 選択

で、このパーツも2つのうち1つを選べというので、どう違うのかを見てみると、パーツに描かれている円形のモールドが真円か楕円(だえん)かの違い。

今回は真円形状のパーツを選びました。

オストヴィント 排莢口

ということでまずは説明書にある[Q30]と[Q31]を貼り合わせます。

若干取り付け方がわかりづらいでですが、写真のように「ひさし」を取り付けるようにパーツ同士のモールドを合わせて取り付けます。

オストヴィント 排莢口

そしてもう片方の[Q26]のパーツ。説明書の図では[Q30]に取り付けるようになってますが、写真のように先に円形のパーツに差し込んで接着します。

オストヴィント 排莢口2

そのあと、[Q30]・[Q31]を合わせたパーツを同様に円形のパーツに取り付け、最後に[Q26]の上部を接着するといった感じになります(うまく説明しづらい……)。

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まとめ Flak43本体および周辺パーツを組み立てました。

Flak43本体や給弾トレー、砲手席、排莢口、操砲ハンドルといったFlak本体やその周辺パーツを組み立てるのがこの14番の工程でした。

この先も照準器や砲座といったFlak43本体およびその周辺のパーツの組み立てをしていきます。

オストヴィント Flak43 途中経過

で、問題は「塗装」をどうするか。

前作の「ヴィルベルヴィント」では塗装してから組み立てるという順番でしたが、今回はその逆で組み立てを先にやっています。

一個一個ちまちま塗装しながら組み立てるよりも効率的なのですが、同時に細かい部分への塗装が困難になってしまう。

なお、他のモデラーさんが作成したFlak43搭載車輌を見ると、Flak43の砲架などは車体色・迷彩色で塗装されていました。

一方で砲身や給弾トレーなどはグレーで塗装をするといった感で、私もこれを参考に塗りわけようと思います。

Flak43用の対空照準器 「Flakvisier37」を作ります

おつぎは砲手が射撃時に照準を合わせる「Flakvisier37」という照準器を作成します。

Flakvisier37 とは

Flakvisier37
Flakvisier37 via : Chicago Blog

オストヴィント(Flak43)に搭載される照準器は、 ドイツのカール・ツァイス社が作ったゼンマイ式の光学照準器である「Flakvisier」が使用されます。

上記写真はFlak37に搭載されていた「Flakvisier37」ですが、今回作る照準器も形状からしてこの型式のものではないかと予想。

射手はハンドルを回して砲塔や銃身を上下左右に動かしながらコイツを覗き込んで、足元のペダルを踏んでバンバンと航空機を撃墜させます。

Flakvisier37の組み立て

オストヴィント 説明書 15番

ということでいつもの説明書。今回は15番をやっていきます。

Flakvisier37本体の組み立て

オストヴィント Flakvisier37 組み立て

まずは照準器本体を組み立てます。4つのクリアパーツによって構成されています。

……クリアパーツなので光が反射しまくって眩しいですが、そういう意味で”光”学照準器というわけではない。

オストヴィント Flakvisier37 組み立て2

ということでまずは照準器を組み立てました。

小さいパーツに加えて光が反射しまくるので、パーツ同士の貼り合わせがやり辛い事この上ない。

「もう面倒だから照準器ナシで航空機落とせや」と言いたかったのですが、砲手のマルクス君が「無茶言うな!!」と涙目で抗議するので頑張って作成しました。

照準器マウントの取り付け

オストヴィント Flakvisier37 組み立て3

で、この照準器にさらにパーツを取り付けていきます。

クリアパーツに悪戦苦闘した後なので普通のプラパーツがものすごく目に優しい。

オストヴィント Flakvisier37 組み立て4

更にパーツを取り付けます。

オストヴィント Flakvisier37 組み立て5

なんだか四足歩行するロボットみたいな形です。

オストヴィント Flakvisier37 組み立て6

そのまま説明書に従いパーツを取り付けます。

なお、写真中央の丸いパーツは接着剤を使用しないとのことなので、そのまま突起部分にスポッと通すだけです。

オストヴィント Flakvisier37 組み立て7

接着しないのでマスキングテープを貼ってパーツが取れないようにしておきます。

ということで、Flakvisier37の組み立てが終わりました。

照準器そのものは1パーツで再現出来そうですが、4つのパーツ(しかもクリアパーツ)で構成されているあたり、サイバーホビー(ドラゴン)のキットの精巧さやこだわりが伺えます。

パーツ数が多くなると取り付けなどに苦労するのでビギナーにとってはしんどいですが、より細部までこだわりたい人には嬉しいところですね。

15番目の工程が終わりましたが、ちょっと物足りないのでこのまま次のステップも一緒にやっていきます。

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3.7cm Flak43本体および防盾を組み立てます

オストヴィント 説明書 16番

ということで説明書の16番がこちら。3.7cm Flak43の機関部周辺や防盾を組み立てていきます。

1セクションとしては少なめですが、15・16と連続でやっていくのでちょうどいい作業量です。

機関部周辺の組み立て

オストヴィント Flak43本体組み立て

ということでいつも通り説明書に従ってパーツを組み立てていきます。

写真はFlak43の機関部の上に取り付けるパーツです。1ピースのように見えますが、パーツが2個くっついているので3ピース構成です。

オストヴィント Flak43本体組み立て2

で、それをFlak43の頭にペタッと取り付けるとこんな感じになります。

まだまだスッカスカですが、屋根がついたのでこれで雨が降っても大丈夫。

オストヴィント 説明書 パーツ選択

で、そんな上蓋にはハンドルのようなパーツを取り付けるのですが、このパーツは2パターンから1つを選べという。

選べというのはいいのですが、2つのパーツの違いが何を意味するのか詳しく解説が欲しいと、選択パーツと直面するたびに思う。

オストヴィント Flak43本体組み立て3

というわけで、違いがわからんモノは仕方がないので、鉛筆転がしでこちらのパーツに決めました。

オストヴィント Flak43本体組み立て4

で、それを写真のように取り付けます。本当にこんなので良いのだろうか……。

防盾の組み立て・取り付け

オストヴィント Flak43 防盾組み立て

続きまして「防盾」という、流れ弾の侵入を防ぐ防弾板を取り付けます。

陣地や要塞などに固定して設置するタイプの高射砲には、兵士を保護するための大きな防盾がついています。

が、オストヴィントの場合、砲塔そのものが防盾の役割を果たしているので、砲身に合わせて入っている切り欠き部分のみ防盾がつく形となります。

オストヴィント Flak43 防盾組み立て2

まずはFlak43の両サイドに防盾を支えるパーツを取り付けて、

オストヴィント Flak43 防盾組み立て3

そのあと、砲身にシールドを通して、シールド裏側にあるリブに合わせて接着します。

さて、これで16番目の工程も完了です。

まとめ

今回から3.7cm らFlak43の組み立てに入りました。

作業数が少なかったので、Flak43本体および周辺パーツと照準器「Flakvisier37」をの組み立てを一度にやってみました。

まだまだ「パーツ単位」の組み立て作業ですので、完成には程遠いですが、少しずつFlak43が姿を見せてきているので、完成が待ち遠しく感じます。

この先はFlak43を支える「砲座」の組み立てに入ります。…が、ちょっと記事が長くなりすぎたので一旦ここで区切ります。

↑今作っているのがこのサイバーホビー(ドラゴン)の1/35スケール「4号対空戦車 オストヴィント」です。あらかじめ装甲パーツにツィメリットコーティングが施されています。

↑オストヴィントと同じ3.7cm Flak43対空機関砲を搭載している「メーベルワーゲン」。他の対空戦車の生産が遅れたので、このメーベルワーゲンが主力だったそうです。

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